トレーニング ⑥

【腕立て伏せ】


自体重トレーニングの一つの腕立て伏せ(プッシュアップ)は胸の大胸筋を鍛える為の筋力トレーニングです。


腕立て伏せは大胸筋だけでなく、上腕の裏側にある上腕三頭筋や肩の筋肉である三角筋
補助的に使うので、胸・肩・腕をまとめて鍛えられるトレーニングでもあります。





手軽にできるのが最大の長所ですが、やり方次第ではかなり効果が違ってくるので、
正しいフォームを身につける事が重要です。


まずスタートポジションは床に両手と両足をつき、体を真っすぐに伸ばした姿勢を取ります。


この時のポイントは手をつく位置です。
両手の幅は肩幅よりも広めに開き、手の位置は胸の筋肉の下あたりにしておきます。





あまり手幅が狭いと上腕三頭筋ばかりに負荷がかかって「腕は疲れたけど胸の筋肉に効かない・・・」
という結果になってしまいます。


手はややハの字にして、手首の曲がる方向と肘を曲げていく方向を揃えるようにして下さい。
そうする事で捻じれによる関節への負担を少なくする事ができます。


それでは、スタートポジションの形が出来たら、その状態をキープ(背中が曲がらない様に目線はやや前方)
したまま動作に移ります。


腕立て伏せの動作でのポイントは肘の曲げ伸ばしの意識よりも、伏せていく時に『肩甲骨を寄せる』
これが重要です!


伏せた姿勢でストレッチされている胸の筋肉が、体を起こす時にグッと縮んでいくことをイメージしながら行なって下さい。


呼吸は伏せる時に息を吸い込み、起き上がる時にフゥ〜っと息を吐きながら起こします。


腕立て伏せを行なう時に意識を腕ではなく胸の筋肉である大胸筋にいかに効かせるかということで
レーニング効果が変わってきますので、回数ばかりに気を取られず
意識とフォームをしっかりと身につけて行なって下さい。