膝シリーズ 最終回

膝シリーズの最後として、これまでに紹介してきた疾患以外にもまだまだ沢山の疾患がありますが
今回は膝の運動療法です。


運動療法は膝周りの筋肉を鍛えて関節への負担を減らしたり、ストレッチで関節可動域を広げて
動きをスムーズにしたりする効果があります。


膝の痛みが強い場合は、膝に負担をかけず安静を保って治療を優先し、症状が落ち着いて来れば
無理のない範囲から膝周りの運動を行なっていく事が大切です。


膝周辺の筋肉や靭帯は関節を支持したり、安定させる役目なので、加齢や運動不足によって
筋肉や靭帯が弱くなり、膝の痛みや動きが悪くなったり、靭帯損傷などの怪我においても
損傷した組織を補うために筋肉を強化してカバーする事も出来ます。


しかし放っておくと、筋肉は痩せていき、靭帯や組織は固くなり、膝の不安定性や痛み、
可動域制限など様々な症状が出たり、膝をかばう事によって他の部分に負担がかかり
反対の膝や股関節、腰などにも影響が出てきてしまいます。


そうならない為にも・・・


筋力トレーニングで膝周りの筋肉を鍛える事で膝の安定感が増し、膝への負担が減ることで
痛みを軽減させたり、予防にも繋がります。





主に鍛える筋肉は太もも前面の大腿四頭筋と後面のハムストリングスです。





それから、ストレッチを行なうことで筋肉の柔軟性がアップし、膝の曲げ伸ばしがしやすくなり
痛みの軽減に繋がります。


その他、ウォーキングや体操、水中運動といった全身運動を行なうことによって、
維持や予防にも効果的です、




運動療法はまず無理をせずに出来る範囲から行ない、毎日少しずつ継続して習慣づける事です。
効果としてすぐに現れるものではありませんが、やめてしまうと症状の悪化にも繋がりかねないので
少しずつを続けて改善・予防していきましょう!


次回からは、新シリーズをお伝えしたいと思いますので乞うご期待!