スポーツ傷害 ①

今回から新たなテーマとして【スポーツ傷害】です。


スポーツ傷害は スポーツ「外傷 と 障害」 に分けられます。


・スポーツ外傷は骨折や脱臼、捻挫や打撲など急性疾患で、肉離れや突き指もこれに当たります。
・スポーツ障害は使い過ぎ症候群(オーバーユース)とも言われ、練習やトレーニングなどの
 疲労や負担が積み重なり起こる怪我で、野球肘やジャンパー膝などの事を言います。


そして、今回はスポーツ障害にも関わる「超回復」について


スポーツやトレーニングは体力の向上が目的の一つですが、体力をアップさせるのに
楽をしていては達成できません。
体力アップの為には、身体機能の持っている能力を上回る負荷を与えます。
負荷を与えられた組織はそのままでは負荷に耐えられない為に、新たに組織を強化しようとします。
筋肉であれば、トレーニングで傷んだ筋組織を修復・再生する過程で筋繊維を太くします。
このように、損傷に対する修復をすることで更なる負荷に耐えられるようになり、
身体能力の向上が得られるのです。


一旦傷められた、あるいはそれに近い状態に追い込まれた組織が回復する過程で
以前の能力を上回るように回復していく事を超回復と言います。



レーニングをやり過ぎると、修復に要する時間が無くなり、完全に修復される前に
更に傷められるという悪循環が起こります。
このように修復能力を上回る負荷がトレーニングで与えられてしまうとオーバーユースとなり、
スポーツ障害が発生してしまうのです。


スポーツ障害は体力、練習量、十分な休養の3つのバランスが崩れた状態で生じやすく、
個人差や成長期においては同じ年齢でも大きな差があります。


実際にスポーツ障害を起こしてしまった場合、安静は必要ですが、必要以上の安静は
怪我したところ以外の筋力や体力を落としてしまうので、上半身の障害ならば下半身を鍛えるなどして、
怪我の部位に影響を及ぼさないようなトレーニングや練習を行ない、
少しでも早く復帰できるようにしましょう。