膝シリーズ ④

【変形性膝関節症】


自分の膝はまだ大丈夫! そう思っている人は多いと思いますが、この様な経験はありませんか?


・歩き始める時に膝が痛い          
                               
・椅子から立ち上がる時に膝が痛い                  
                               
・階段の昇り降りの際に膝が痛い

・正座がしにくい

・膝の内側を押すと痛い

・膝に水が溜まって腫れる


この様な症状を膝に感じるようになったら要注意です。
変形性膝関節症の初期症状である可能性があります。


変形性膝関節症の原因は年齢や性別が関係していて、男女比は1:2の割合で女性に多く見られ、
60歳代の女性の約40%、70歳代の女性の約70%が変形性膝関節症にかかっていると言われています。


主な原因は、加齢と膝への負担の蓄積です。
高齢であるほど長年の膝への負担が蓄積し、骨がすり減ったり壊れたりします。
老化、肥満、膝の外傷、仕事や日常生活における膝の酷使など、膝に負担がかかる様々な要因が重なれば、
より若い年代から発症したり、障害の度合いも大きくなります。


治療には、保存療法としては温熱療法や腫れがあったり水が溜まっていたりする場合に
包帯やサポーターで圧迫固定したりします。


保存療法の中でも一番中心となるのが運動療法になり、変形性膝関節症は太ももの前の筋肉の衰えが
原因の一つでもあるので、この大腿四頭筋の強化が必須となります。
可動域制限など動きが悪い場合にはストレッチも加えて行なっていかなければなりません。


外科療法(手術)は、日常生活が困難で変形が進み、保存療法では改善できない場合などには
手術を行なう事もあります。


変形性膝関節症は何より、膝への負担を出来るだけ軽くする工夫をすることが大切ですが、
早く治したいからといって頑張り過ぎて症状が悪化したり、無理をして疲れてしまい
長続きしなかったりしたのでは効果がありません。

当院でも運動方法や回数を指導していきますので、毎日少しずつ自分のペースで続けていきましょう。