骨折 ➁

⚫︎ 高齢者の骨折について


現在、日本では総人口の約4人に1人が65歳以上の高齢者という
高齢化社会となっていて、50年後には約2.5人に1人が高齢者という
高齢化社会になることが国の予想で発表されています
こうした現状の中で、高齢者の方が日常生活で気を付けないといけないのが
転倒による骨折です


身体の機能が低下し、足を上げる筋力の衰えやバランス感覚の低下により
歩幅が小さくすり足ぎみになったり、スムーズに脚が前に出にくくなり
少しの段差や何でもない平坦な所でもつまずいてしまいます。


高齢者の方が転倒した際に多い骨折は





・ 腕の骨折 (上腕骨頸部骨折)

・ 手首付近の骨折 (橈骨遠位端骨折)

・ 腰の骨折 (腰椎圧迫骨折)

・ 脚の付け根の骨折 (大腿骨頸部骨折)


この4つの場所の骨折が多く、高齢者の骨折では自家矯正力が乏しいため
固定期間が長くなったり、手術を行なうケースもあり
完治まで時間を要することが多くなります
また、血流の少ないところ(脚の付け根や上腕部の骨折)は
さらに時間がかかる要因になります


家の中の段差など、危険を感じる部分を把握し、改善できる部分は
改善しておく事も大事です
日頃から出来る範囲で身体を動かしたり、ストレッチや足の指を
グー・チョキ・パーと動かすなど、転ばぬ先の杖として出来る事を
行なっていって下さいね。