スポーツ傷害 ②

今回はスポーツ障害の一つである【シンスプリント】についてです。


この春から入学や進学により、チームや部活の環境が変わったりすることで、体力的・肉体的にも疲労が溜まり、
怪我をしやすい時期でもあり、春先から〜初夏にかけてはスポーツ障害の発生が多くなると言われています。


特に成長期のスポーツ障害は、上半身、肩や肘にも起こりますが、ランニングやダッシュなど、基礎体力を目的とした
練習が増えたりする事で、足に疲労が溜まりやすいので、多くは下肢に起こりやすいです。


シンスプリントとは、脛骨過労性骨膜炎と言い、骨膜に炎症を発症する事によって痛みを生じる障害の一つです。
ジャンプ動作の繰り返しやマラソンなどの長距離走などにより、すねの内側脛骨下1/3部分にかけて
炎症を起こして痛みと圧痛が生じる特徴があります。





疼痛が強い場合は、痛みの原因となっているスポーツ活動を一時的に制限し、
患部にかかる負担を出来るだけ減らすようにしましょう。
痛みの程度に応じて、徐々にウォーキングやジョギング、ジャンプ動作へと移行していきます。


シンスプリントは悪化すると疲労骨折につながる疾患でもある為、無理をせず注意が必要です。


セルフケアとして、運動前の十分なウォーミングアップは勿論、運動後・入浴後のストレッチなどにより
柔軟性を確保し、次いで、アイシングやアイスマッサージを行ない炎症症状を軽減させるようにしましょう。
※アイスマッサージは紙コップに水を入れ凍らせたものを用意し、紙コップを剥がしながら使用すると手軽に行えます。


シンスプリントに限らず、スポーツ障害は自身の予防やケアにより軽減できる事もありますので、
まずは出来る事を一つずつ行ない、自分の体を守りましょう!