熱中症 ➁
熱中症は軽症のものから意識障害を伴う熱射病などの重症の物まで含まれるため、
運動選手以外にも、対応力の弱い高齢者や乳幼児は注意が必要です。
屋外だけでなく、蒸し暑い室内でも起こるので注意しなければなりません。
気温30度以上、湿度70〜80%、風の弱い時などは特に熱中症が起こりやすい条件なので注意が必要。
気温が35度を超えると一層起こりやすくなるので、蒸し暑い所で気分が悪くなったら熱中症を疑い、
涼しい所で水分・塩分を補う等の応急処置を直ちに行なうことが大事!
次のような症状が出たら要注意(初期症状に注意)
・ 唇がしびれる
・ 尿の色が濃くなる
・ 足がピクピクする、足がつる、足元がふらつく、立ちくらみ、
・ 身体がだるくなる、脈が速くなる、血圧の低下
・ 動悸、頭痛、めまい、吐き気、ふらつき
・ 大量の発汗
・ 汗が出なくなる、汗が止まる
・ 皮膚がカサカサしてくる
・ 親指の爪を押して白い色が出るが、3秒経っても赤い色が戻らない場合
・ 筋肉の痙攣(こむら返り)
・ 意識が無くなる、ショック症状が起きる
★応急手当
熱失神、熱疲労、熱痙攣では、身体を冷却する事と、塩分を含んだ水分を飲ませる等の処置を行なう。
点滴が必要になる事もある為、勝手な判断はせず念のためにも医療機関を受診するのが望ましい。
めまいやクラクラと立ちくらみするような時は、熱中症の始まりと考えてすぐに水分、塩分を補給。
吐き気や倦怠感がする時は、涼しい場所に横向きに寝かせて(履いていなければ足を高くすると良い)
うちわなどで風を当てる。
悪化するようなら救急車を呼ぶ。
意識障害が起きて熱射病と思われる時の処置は緊急を要するので、救急車を呼び素早く体温を下げる為に、
涼しい所に運び、足を高くして寝かせ水分を飲ませる。
★体温を下げる為に
・ 手足や全身に水をかけうちわで扇ぐ
・ 氷や濡れタオルを首筋や脇の下に当て熱を放散させる
なお、熱中症の症状から回復したつもりでも、体力が弱った状態のまますぐに動き回ったり、
周囲に合わせて無理をすると、再発の恐れもありますので、過信せず十分に休養を取る様にして下さい。